結婚できるの?

車内での亜里沙は、毅の肩にもたれて眠っていた。

30分が過ぎた頃、タクシーは亜里沙のマンションに到着する。


「亜里沙ちゃん、着いたよ」


毅が肩を叩いて声をかけると、亜里沙は半目を開けてキョロキョロした。


「ここ……私の家……」

「そうだよ。着いたから降りるよ」


後部座席のドアが開き、先に降りた毅が亜里沙の手を引いた。

亜里沙は毅の手を掴んで、タクシーを降りる。