結婚できるの?

店主と毅が思わず顔を見合わせた。

店主が苦笑し、毅は困ったように頭を下げる。

毅は亜里沙を抱きかかえて立たせた。

毅の支えで、何とか立ち上がった亜里沙。


「お騒がせしてすみません。ごちそうさまでした」


毅が店主に告げると、店主は心配そうに見ながら言葉を返す。


「気をつけてな。タクシー、すぐつかまるといいけど」


毅は店主に会釈したあと、亜里沙を抱えて店を出た。