結婚できるの?

「いつ聞いたの?」

「先月です。私の歓迎会をバイトのみんながやってくれて、その時に聞きました」

「それは職場の人たちがいる手前、陽太も本当のことを言えなかったんじゃない?」


菜緒子と亜里沙が言い合っているのを、千香は苦しい思いで聞いていた。


「それは違います。みんなは聞いてない状況でしたから!」

「どういうこと? 陽太と二人だけになったの?」

「二人だけっていうか……。二次会のカラオケでみんな歌に夢中で。私と陽太さんだけが、隅の席で話してたんです。音楽の音も大きかったし、私たちはこっそり話してたし、みんなには聞こえてません」


菜緒子の長い説明を聞いた亜里沙は、言い返せず黙ってしまった。