結婚できるの?

今の千香はあくまで自然体だった。

久しぶりに亜里沙と向き合っても、素直に本音を伝えていた。

亜里沙に対する僻みや嫉妬、コンプレックスもなく。

まっさらな気持ちで亜里沙の話を受け止め、対応できていた。


「千香は賢明だよ」


亜里沙が弱々しい声を出す。


「賢明とは違うと思うよ」

「ううん、賢明。だって私も、努力したって叶わないことの方が多いもん。なのに無謀に挑戦し続けて……。現実を見極める能力が足りないんだよ。そこが千香との違い」