結婚できるの？

「それで、美佐ちゃんの希望が通ったのね」

「はい。その時は凄く嬉しかったんですけど、今はちょっと複雑ですね」

「どうして？」

「実力不足な気がして……。本当に良かったのかな、って思うときもあるんです。マシンだけ担当してた方が気楽で良かったのかも」


美佐の言葉を聞いた亜里沙は、思わず口走っていた。


「だったら降りて」


過激な言葉を発した自分に、自分でも驚く。

美佐はポカンとした顔で亜里沙を見つめていた。