結婚できるの?

奈緒子の反応を見ながら、千香は動揺していた。

亜里沙の言葉を否定せず、俯き照れている奈緒子――。

その姿は図星を指されたも同然だった。

そこへ亜里沙がとどめの一言を放つ。


「奈緒ちゃんの気になる人、やっぱり陽太なんだね」


奈緒子は打ち明ける決心をしたのか、ゆっくりと顔を上げて告げる。


「はい……。実は、そうです」


聞いた瞬間、千香は耳を塞ぎたかったが、膝元で握りこぶしを作って堪えた。