結婚できるの?

この一文に釣られて、わざわざ彼女はここまで足を運んだ。

なぜ……?

電話で簡単に済ますことだって出来るのに。

やっぱり陽太と彼女は、ただのバイト仲間じゃないの?


千香の疑問や不安とは裏腹に、亜里沙と彼女は打ち解け始めた。

最初は警戒していた彼女も、お酒が進むにつれて徐々に気を許していった。


「そっかぁ。奈緒ちゃんは片思いの人がいるんだ?」


亜里沙は彼女を「奈緒ちゃん」と親しげに呼んでいる。