結婚できるの?

毅のクールな言い方に、亜里沙は困惑した。

自分が引き止めれば、毅は喜んで誘いに乗ると思っていた。

それなのに、事務的な態度で聞き返されて。

特に話したい用件があるわけもなく、亜里沙は返事に困った。


「いえ、話があるとかじゃないんですけど……」

「そうか……。どうしようかな」


亜里沙の言葉に毅も戸惑っている。

数秒の沈黙のあと、毅は言った。


「じゃあ駅前のカフェで、コーヒー飲んで帰ろうか。酔い醒ましにもなるし」