結婚できるの?

焼鳥屋を出たのは10時半過ぎだった。

まだ終電まで時間はあるのに、毅はまっすぐ駅へと向かっている。

亜里沙は隣を歩きながら、思わず声をかけていた。


「あの、もう少し話しませんか?」


毅が歩みを止め、亜里沙の顔を見る。


「話すってどこで?」

「カフェでもいいし……。まだ終電まで2時間くらいあるから」

「いいけどさ、まだ何か話があるの?」