結婚できるの?

店内に入ろうとしていた二人は、携帯音に気づいて立ち止まった。

亜里沙は千香に目配せして、携帯の通話ボタンを押す。


「はい。ええ」


亜里沙は電話の相手に向かって相槌を打っている。


「ほんと? わぁ、ありがとう!」


急に亜里沙のテンションが高くなり、千香に向かってピースサインとウインクをした。

亜里沙のしぐさで、千香は電話相手がバイトの子だと気づく。


「そう、そのビアレストランにいるから! うん、待ってるわ。ホントありがとう!」