結婚できるの?

毅に指摘され、亜里沙は慌てて笑顔を向ける。


「しんみりなんて、してませんよ! 楽しく飲んでます」

「そうかぁ? 一瞬、淋しそうな顔に見えたよ」


亜里沙は毅の敏感さに驚いた。

酔いながらも、そこまで見ているなんて。

毅の指摘が引金となり、亜里沙は思わず本音を漏らす。


「実は今、ちょっと複雑な気持ちなんです」

「ん? どうした?」