結婚できるの?

「そんな! このお店で充分です。っていうか、気持ちだけで本当に嬉しいですよ」

「気持ちをカタチにしてこそ男ってモンだ! とにかく、4月は楽しみにしててよ」


毅は自分の胸をドンと叩いて笑った。

満ち足りた気分が亜里沙の心にじわじわと広がってゆく。

さっきは拒んだけれど、このまま毅の部屋まで行ってもいいような気さえした。


「ありがとうございます。先輩の気持ちは凄く嬉しいです」

「俺も、亜里沙ちゃんが喜んでくれるなら本望だよ」


二人の雰囲気は明るい希望そのもので、恋が始まったとしても違和感は全然なかった。