結婚できるの?

この味を陽太にも食べさせてあげたい……。

亜里沙はしんみりと感傷的な気分になった。

毅は亜里沙の思いに気づく筈もなく、笑顔でおおらかに言い放つ。


「亜里沙ちゃんに気に入ってもらえて嬉しいよ。焼き鳥のことも、俺のことも」


毅の無邪気な声で感傷を断ち切られた亜里沙は、現実に戻って冗談を言う。


「何もかも気に入っちゃいました! なーんてね」

「これを機会にまた来ようよ! ここならジムからも近いしさ」

「はい」