結婚できるの?

注文を聞きに来たのも、ケーキを運んで来たのも、例の彼女だった。

彼女が来るたび、千香と亜里沙は探るように彼女をチェックした。

顔だけじゃなくて、声や話し方も可愛らしい。

ハキハキと明るくて、一生懸命頑張っている様子は、誰が見ても分かる。


「感じもイイし、性格も良さそうね。あの子なら、陽太とは関係ない彼氏がいるんじゃない? 千香が心配することないと思う」

「そうだよね……。あの子なら彼氏がいるよね?」

「千香はまだ心配みたいだね。よしっ! 確かめてあげる!」

「確かめる、って……?」


千香の質問には答えず、亜里沙は再び呼び出しボタンを押した。