結婚できるの?

「どうしたんですか?」

「……亜里沙からメールが来たんだ。それで、千香さんにも来てない?」


親しかった人みんなに向けて、亜里沙が一斉メールを送った可能性も考え、智和は千香に訊いた。

千香は一瞬だけ眉をひそめ、首を振って否定した。


「いいえ、私には」

「そうか」


智和は視線を落として、かすかに首を捻る。


「それで外に出たんですね? 亜里沙からのメールを読むために」

「違う、外へ出たのは別件だよ! 電話をかけようとして、亜里沙からのメールに気づいたんだ」