結婚できるの?

「じゃあ、お茶は戻ってから淹れますね」

「うん。ごめん」


智和は出て行き、途端に部屋は静かになった。

千香は何気なく携帯をチェックしたが、メールも電話も一件もない。

もし智和がいなかったら、どんなに侘しいクリスマスだったことか……。

千香は智和の存在、智和の大切さを、あらためて実感していた。


◆ ◆ ◆

千香の部屋から出た智和は、そのままアパートの階段を降り、電話しやすい場所を探した。

車は駅前の駐車場に停めてきたので、そこまで行くには10分かかってしまう。

アパートから数十メートル離れた所の空地が目に入り、そこへと進んだ。