結婚できるの?

「そのお店は近いの?」

「はい。駅前なので、歩いて10分くらいです」

「何時の予約?」

「6時にしました」


智和は腕時計に目をやり、時間を確認する。


「まだ1時間半もあるね」

「ここで休んでから行きましょう。今、お茶を淹れます」


ダンボールの中だった食器も、今はキッチンの棚に納まっている。


「あ、電話しなくちゃいけないところがあった! ちょっと出てくるね。5分か10分で戻るから」