結婚できるの?

「わかった、駅まで歩こう」


タクシーに乗ることを諦めた智和は、千香と並んで歩き出した。

雪は今にもやみそうで、降るというより軽やかに舞っているみたいだ。


「あーあ。雪、やみそうですね。バーで見たときは、もっと降ってたのに」

「千香さん、やむのが残念そうだね」

「智和さんは残念じゃないんですか?」

「うーん。ホッとしてる気持ちの方が強いかも。見てるだけなら綺麗だけど、実際に積もったら大変だからね」

「もーう! 智和さん、言うことがマトモ過ぎ。つまんない!」


千香は酔った勢いでふざけながら、智和の背中を叩いた。