結婚できるの?

「ありがとうございます! イブなのに、いいんですか?」


千香は智和の厚意が純粋に嬉しかった。

クリスマスイブの侘しい引っ越し。

智和がいてくれたら心強いし、侘しさ淋しさも和らぐだろう。

ただ、智和の優しさにそこまで甘えて良いのか、ためらう気持ちもあった。


「僕はもちろんいいよ! 実はイブなのに予定もなくてさ。少しでも引っ越しの役に立てたら幸いだよ」

「じゃあ本当にお願いしちゃおうかな……」


千香は甘えを含んだ口調で言い、智和も柔和な笑顔で千香を見つめた。