「……うん。亜里沙の言う通り、揺れてるんだと思う」

「そっか」

「あのとき、別れたいって思ったのは本当。でも今は、心って動くもんだな……って感じてる」

「千香の気持ちは、よく分かったよ。話してくれてありがとう」


亜里沙はふっと泣き笑いのような顔になった。