当時20才の千香と、18才の亜里沙。

2才の差はあったけれど、二人はすぐに意気投合した。

二人の心を結びつけたのは、同じ夢や目標。

千香も亜里沙も、タレントになることを望んでいたのだ。

もっとも9年経った今は、二人とも昔の夢などとっくに諦めていた。

何度チャレンジしても不合格ばかりのオーディション。

一つずつ歳を重ねるたびに感じる焦り。

オーディションに合格してデビューを叶えたライバルを見るたびに、味った屈辱と挫折感。