亜里沙に後悔はなかった。
千香を裏切った罪悪感や、片思いの切なさはあったけれど……
たとえ一度だけでも陽太が自分を求めてくれたこと、一晩だけでも結ばれたことが嬉しかったから。
そう、亜里沙は本気で陽太が好きだった。
◆ ◆ ◆
それからの二人は一年以上、結ばれた一夜のことを封印していた。
千香を含めて三人で会うときはもちろん、二人だけで会っても、陽太と亜里沙が身体を重ねることはなかった。
二人だけで会ったときは、近況や悩みを本音で話す親友のような関係だった。
だから亜里沙は、智和と出会って交際を申し込まれたとき、断らず承諾したのだ。
千香を裏切った罪悪感や、片思いの切なさはあったけれど……
たとえ一度だけでも陽太が自分を求めてくれたこと、一晩だけでも結ばれたことが嬉しかったから。
そう、亜里沙は本気で陽太が好きだった。
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それからの二人は一年以上、結ばれた一夜のことを封印していた。
千香を含めて三人で会うときはもちろん、二人だけで会っても、陽太と亜里沙が身体を重ねることはなかった。
二人だけで会ったときは、近況や悩みを本音で話す親友のような関係だった。
だから亜里沙は、智和と出会って交際を申し込まれたとき、断らず承諾したのだ。

