やっと入学式が終わり、私たちは自分の教室へととなりに入った。

「えーと。私の席は・・・。」

そういいながら席へと向かう。

隣は男子だった。

「隣の西田です。よろしくね。」

「俺は篠原祐樹(しのはらゆうき)。
 よろしく。」

そこから私の恋が始まりかけていた。

下校時間。朱梨とは反対方向なので
一人で帰る。

後ろから誰かの声が聞こえる。

「なぁ祐樹は何部に入る?」

(あ、篠原だったっけ?)

「俺はサッカー部に入る。」

「やっぱり。祐樹はサッカー部と思った。」

「思うんだったら聞くな。」

「冷たいヤツだなぁ。」

「俺先帰る。」

「じゃーな~!」

会話を聞きながら歩いていたら
ドンッと誰かがぶつかって来た。

「あ、ごめん。大丈夫か?てかお前隣の・・・。」

「西田です。」

「あ、そうだった。」

「人の名前すぐ忘れるんだね。」

「まぁなっ!」

胸を張りながら言った。

(全然自慢になってないし。)

そう思ってたら篠原は私の横からいなくなっていた。
前を見ると走ってる篠原の姿が見えていた。

(楽しい日々か始まるといいなぁ。)

私の胸はわくわくしていた。