「……え?」
わたしは言葉を失った。
愛情表現? 血を吸うことが?
「最も、女の方からに限った話だがな。無理やりや不可抗力でなく、女の方から血を吸血鬼に与えることが、愛の証になる」
ということは……。
わたしが、自分からグレイに血を与えることが、グレイへの確かな愛情表現になる、ということ?
それじゃあ、グレイも言わないだけで、本当はわたしの血を求めている?
ぐるぐると考えこんでいると、つうっと首筋を伯爵の指が伝い、びくりと肩を跳ね上げた。
「お前たちの話なんかどうでもいい。今は私に集中しろ」
ベッドに倒されても、わたしはずっと、グレイのことを考えていた。

