その毒は蜜より甘く



それからというもの、伯爵のわたしへの態度は、日に日に荒れていった。


余りに酷くされ、痛みに悲鳴を上げると、ある夜はそそるからもっと泣き叫べと言われ、ある夜は煩いから黙れとシーツを噛ませられるときもある。

あまり時間をあけずやってくるから、せっかくグレイが治療してくれても、意味がなくなってしまった。

贈り物も毎日くるようになった。
ドレスや豪華なアクセサリー。けれどわたしにそんなもの付けたって似合わないし、使う機会もない。無駄にしかならないと思うのだけど……それに申し訳ないから、プレゼントの箱は開けないことにしている。


夜の闇と共に痛みと恐怖がやってくるわたしにとって、昼間の明るい庭で過ごすグレイとのやりとりが、唯一の救いだった。

そんな、ある日。