「噂って言うか、本人から…かしら?」
「本人?……って、周防先生?」
「えぇ。だって“莉胡りこリコ”って。私達ずっと質問責めよ?」
「え゛っ!?」
「まぁ、ラブラブなのは分かるけど…、他の科のナースに目を付けられるから気を付けて。ウフフッ、頑張んなさい」
「ちょっ………」
先輩は先に休憩を済ませ、戻って行った。
一体、先生は何を考えているの?
私も急いで職場に戻ると、早速…!!
「莉胡!!!」
「ッ!!///////////」
先輩看護師達がいるのにも関わらず、
物凄い勢いで駆け寄って来て…力強く抱きしめた。
もう!!いきなり…何!?
周りの先輩たちは、フラ~っと気を遣って散って行き。
取り残された私と先生は…。
「ちょっと、先生!!離して…」
「莉胡!!大丈夫か!?ケガは無いか?」
両腕を掴んで、隈なく身体診察。
私は子供じゃないのよ!!
「大丈夫そうだな…」
当たり前でしょ!ご飯食べて来ただけよ。
あまりにも真剣な表情に、つい言い返せない。



