【Side 莉胡】
周防先生に吸われた首すじ…。
何度見ても変わらない。
おかしいなぁ…確かここに…。
鏡の前で何度も手を当て確認する。
………どうして??
昼休憩を済ませ更衣室にいると、
突然、仲の良い先輩に…
「ねぇ、羽生さん。いつから周防先生と?」
「先生と?って何ですか?」
「恍けなくていいわよ。付き合ってるんでしょ?」
「はっ!?つ、付き合うって?私と?」
「もう、皆知ってるんだから隠さなくていいのに」
「………????」
えっ!? はっ!? なっ!?
一体、何をどうしたら…そうなるの?
本人も知らないうちに、そんな事に…。
確かに“告白”のような“プロポーズ”のような事は言われたけど。
だけど、承諾した覚えは無い!!
「えっと……あのっ……」
「ん?」
「その噂って…誰から?」
誰が噂を流してるのか探さなきゃ!



