「何をして遊ぶのが好きなのかな?」
「…………」
ヘドが出るような臭いセリフ。
俺が人間界に来てなきゃ、
絶対口にする事は無い。
この女1人の為に……
この……俺が………。
黙ってはいるが、少し顔を上げた。
俺は更に強い視線を浴びせ…
フッ、あと一息だな。
「先生はサッカーが好きなんだけど…」
俺はガキと視線を合わせる為にしゃがみ込む。
「けん玉が凄く得意なんだ。見てみるか?」
「うん!!」
ヨシ!!落ちたな……。
ガキは目を輝かせ、
椅子から立ち上がり、
俺を見ている……。
女も実習生も驚きを隠せない。
一様にガキを見つめて……



