ガチャッ。
「失礼します」
あの女がガキを連れてやって来た。
ヨシ!!始めるとするか。
「遅くなりすみません」
「いや、構わないよ。えーっと、早瀬稔くんかな?」
「…………」
「じゃあ、この椅子に座ってくれるかな?」
「…………」
ガキは何も言わず、ただじーっと見てるだけ。
女に促されやっと座った。
何だ!? コイツ……。
この女がいなかったら、
速攻でブチのめしてるぞ!?
我慢……ガマン………。
「今日は来てくれてありがとう。私は精神科医の木戸です」
「…………」
「今日は先生とお話をしようか?」
俺は悪魔の微笑みを掛ける。
すると、ガキが瞬きをし始めた。
ヨシ!!効いてる!!



