【Side 零士】
聖女に接触した翌朝、事件は起きた。
俺は小児科へ足を運ぶと彼女の姿は無く、
俺は診察予定のカルテに目を通す事にした。
暫くすると、彼女がやって来た。
おいっ!!これはどういう事だ!?
昨夜までの彼女は、
神々しい程の聖女の光を放っていた。
しかし、部屋に来た彼女は光どころか、
黒いオーラに包まれていた。
俺はすぐさま彼女の元へ駆け寄ると、
彼女の首に“魔印”…何てことだ。
早朝から仕掛けて来るとは…。
それも聖女の身体に“魔印”を……
奴も相当焦ってるな。
でなければ、危険を冒して
“魔印”など付けるハズがない。
俺が悪魔に触れられないように、
奴も聖女の身体に触れるのは困難なハズだ。
“魔印”を付けたという事は、
相当な魔力を喪失してるハズだ。



