聖女に求婚!?~天使vs悪魔~



コイツの力……ハンパねぇ。


これほどまでに強大な力を…


アイツは手にする予定だったのか?


握っていた掌が熱い。


まだジンジンしてる。


フッ。ますます気に入った!!


コイツをアイツにだけは渡せねぇ!


ゼッテェ…俺のもんにしてみせる!


俺は何食わぬ顔で…


「別に急用ってワケじゃねぇ」


「はっ?…急用でないなら戻らせて頂きます。今、診察開始前で忙しいので…」


女は俺に目もくれず、踵を返した。


「おいっ、待てよ!!」


俺は女の腕を掴んで足止めした。


「えっ!?」


振り返った女に俺は…


「お前、俺の女になれよ」


「はぁぁぁあ!?」


女は物凄い顔で俺を見ている。


瞬き1つせず…俺の瞳を見つめて…