すると―――――、
「あの……私に何か?」
俺の目の前に“聖女”が現れた。
!?!?!?
なっ、なっ何なんだ…コイツ!!
他の人間どもとは比べものにならない程のオーラが…。
これが聖力(聖女の持つ力)か…?
この…俺が……圧倒されている。
女は首を傾げて俺を見てる。
周りにはクズの女ども。
仕方ねぇ…別の場所に…。
「悪ぃ…ちょっと来い」
「えっ!?」
「スグ済む」
「えっ…えっ、ちょっ…と…」
俺は女の腕を掴んで非常階段へと。
「せ、先生…何なんですか!?」
女は俺の腕を振り払った。
「もう、こんな所に呼び出して。何の用なんです?」
女が俺の顔を覗き込んで来た。



