恐らく…俺が“今日は”って言ったからだろうな。
フフッ。彼女の一つ一つの反応が新鮮。
これから毎日見れるのか…。
彼女がリビングのソファに腰を下ろしたのを確認して…。
俺は天力で食事の準備を始めた。
彼女が不思議に思わないように…
音や湯気を出しながら…
「テレビでも見る?」
「えっ?……平気です。それより、話しててもいいですか?」
「ん?あぁ、いいよ。何?何か聞きたい事でもあるの?」
俺はキッチンに立ち、カウンター越しに彼女と会話した。
如何にも“料理してますよ”という感じで…。
「先生、どうして私を誘ったんですか?」
「どうしてだろうね?」
「もしかして…私、何かやらかしたんでしょうか?」
「思い当たる節があるの?」
「え?………それは…」
彼女は考え込むように…
その後は今日の仕事はどうだったとか、他愛もない話をして…。
ササッと夕食の用意をした。



