まるで…“小鹿”のようだ。
突然の出来事に緊張し、オロオロしている。
そんな彼女が愛らしく想えた。
彼女を…絶対、アイツには渡さない!
緊張している彼女を余所に、マンションへ到着。
車を降りて部屋へと向かった。
ドアを開け、彼女を中へ促すと…
中々部屋に入ろうとしない。
俺はそんな彼女の緊張を解そうと…
「別に取って食ったりしないよ?」
「えっ?//////」
「ほら、おいで?」
俺は先に部屋に入って…彼女を呼んだ。
彼女は恐る恐る部屋に入って来た。
モノトーンカラーを基調とした室内。
彼女は部屋に入ってもキョロキョロと落ち着かない様子。
「座ってて?簡単な物でいいかなぁ?」
「あっ…はい。私が作りましょうか?」
「ん?…いいよ。今日は俺が作るから…寛いでて?」
彼女は目を見開いて固まっている。



