「決まった?」
「え?何がですか?」
「食べたい物」
「あっ……」
―――そうでした。
何が食べたいか聞かれてたんだ。
「何でも……いいです」
「本当に?」
「はい」
「本当にどこでもいいの?」
「はい」
そんなにしつこく聞かなくても…
「後で“嫌”は無しだからね?」
「はい!!」
私は先生の方を見てハッキリ答えた。
別に好き嫌い無いし…今はお腹が減ってるから、何でもいけそうな気がする。
「んじゃあ……俺のマンションで!」
「はっ!?」
先生は不敵な笑みを浮かべて、
軽快に車を走らせた。
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