すると、扉が開いた。
俺は彼女の手を取り、祭壇前へ。
祭壇上にいる神界王様は、
いつも以上に柔和顔で立っていた。
「では、天聖の婚儀を執り行う」
神界王様の合図で…
式は粛々と進み……
「では、聖女よ。天使の妃となる証を」
俺は彼女の方へ向きを変える。
彼女の一挙手一投足を眺めていると、
「あっ…あの、レイシールド様?」
「ん?」
彼女は何やら困っている様子。
俺はこの儀式の内容を全く知らない。
というより、知らされない事になっている。
この“天使の妃となる証”というモノも
………全く知らない。
もしかして……俺が何かするのか?
すると、彼女が俺のすぐ前まで近づいて来た。
次の瞬間―――――。
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