俺は最後に彼女の顔を見ようと…


その時―――――!!


彼女の白衣が………桃色に染まっていた。


!!!!!俺の血のせいか?


いや、違う!!コレは…彼女の心が…。


神界王様の言葉通り、彼女の白衣は…


白から淡い桃色へと変化していた。


もしかして…今なら。


いや、今しか無い!!


俺は彼女を強く抱きしめた。


「莉胡……ありがとう。……愛してるよ…」


俺は聖神剣を繰り出し、


彼女の背中から胸へ一突き―――――。


すると、突き刺したハズの剣が一瞬で消え失せた。


「レイシールド…様!?」


フッ。良かった…。彼女は無事のようだ。


彼女が急に慌て出した。


視線を落とすと、俺の身体が消え始めていた。


来たか……別れの時が…。


「莉胡……待ってるよ」


俺は微笑んで彼女にそっと口づけた。