真横にいる彼の胸に剣が突き抜けて…
紅く……血で染まっている。
すると、木戸先生は苦しそうに倒れ込んだ。
彼に手を伸ばそうとした瞬間、
「莉胡ッ!!」
急に抱きしめられ…
耳元で優しい声が響く。
「莉胡……無事か!?」
この少し低く優しい声は…
顔を上げると、レイシールド様が。
彼と視線が絡み合い、
更に強く抱きしめられる。
どうして…?いつの間に?
「あのっ…どうやって?」
「ん?あぁ…ちょっとした術をな?」
「えっ?」
「間に合って良かった…」
レイシールド様の顔をもう一度良く見ようと
顔を上げた瞬間―――――!!
「んッ!!う゛ぅっ……ぅッ…」



