聖女に求婚!?~天使vs悪魔~



“分かった”って、本当に通じたのかしら?


すると、木戸先生が…


「おい、いい加減にしろ!!」


物凄い力で腰に手を回し、


力尽くで……壁へ………。


―――――って!!ええぇぇぇっ!?


か、かっ、壁!?ちょっ…ちょっと!!


私は思わず、彼の名を……。


「んっ!!レ…イシールド様ッ!!」


壁に激突しそうになりかけ、


怖くて視線を下に向けると。


木戸先生の足が片方…壁の中に消えている!!


なっ!!……何!?どうなってるの!?


恐怖のあまり、身体が固まる。


奥歯を噛みしめ、目を閉じた。


―――――――もう………。


すると、


「う゛ッ……ッ……」


抱き寄せる木戸先生の腕が弱まった。


恐る恐る目を開けると…


き、きっ…木戸先生……!?