2人の動きが速すぎて目で追えない。
目を開けていようが閉じていようが変わらない。
2人の姿らしき気配を必死で追う。
すると、急に2人の動きが止まった。
木戸先生は扉の近くに座り込み、
レイシールド様は私の前に立ちはだかる形で。
木戸先生は一体何をしているの?
床に手を着いて、何処か痛めたのかしら?
再び2人は闘い始めた。
時折、体勢を立て直す際に動きが緩やかに。
レイシールド様の方が優勢なのかしら?
木戸先生は身体のあちこちに切り傷が。
そんな事を思っていたら…
「おいっ!!女!!」
「えっ!?」
急に目の前に木戸先生が…現れた。
えっ…えぇっ!?どうなってるの!?
だ、だって、先生は今、レイシールド様と…。
目の前の仁王立ちの彼の背後に
もう1人の彼の姿が……!!



