すると、彼は両手を掲げた。
何やら身体から青白い光を放ち始めた。
………何!?何が起きるの?
私は身動き1つ出来ずに固まっていた。
「おっ……お前!!神の呪文が使えるのか!?」
えっ!?今………何て?
神の呪文って……何!?
レイシールド様……大丈夫なの?
すると、2人は暫く睨み合い…
緊迫した空気が漂う。
沈黙を破ったのはレイシールド様。
木戸先生へ挑発するようなセリフを口にし…
剣を大きく振りかざした。
キャッ!!
私は怖くて、再び両手で顔を覆う。
何度も何度も……凄まじく、
……打ち合うのが分かる。
恐ろしいほどの金属音。
ドンッ…ダンッと壁や床が軋む音。
目を閉じていても伝わる…
彼らの殺気立つオーラ。



