奴がもう1人の俺に切り掛かっている間に
俺は身動き出来ずに固まっている女の元へ。
「おいっ!!女!!」
「えっ!!??」
「俺と一緒に来い!!」
「はっ!?」
女は急に目の前に現れた俺に驚いている。
まぁ、ムリも無い。
今、まさにアイツと闘っている俺もいるワケで。
俺は幻影の術を用いて、
分身のような状態で女と話している。
勿論、会話自体は奴には聞こえていないが。
「いいから、来い!!」
「いっ…嫌!!離してっ!!」
女は俺の手を拒絶した。
チッ!!時間がねぇってのに、
グダグダ言いやがって…。
魔力を使えば何てこと無いが、
今、この部屋で下手に魔力は使えない。
奴と闘っているもう1人の俺に影響が及ぶ。



