ッ!!クソッ!!!
俺は片手を床に着き…
その反動で上へ避けた奴の腹部めがけて蹴り上げる。
しかし………
「甘いな」
片膝立てる形でいとも簡単に防御される。
すかさず、身体を反転させ
もう片方の足で回し蹴りを入れ、
同じように剣先を奴めがけて振りかざす。
「フッ、そうこなくっちゃ」
片手で足を防御され、
剣先を拳一つ分の所でかわされる。
ッ!!……早い!!
俺は再び剣を構え、
奴めがけて切りかかる。
俺の剣に対抗する為、
奴は魔剣を繰り出した。
この結界の中では……
奴のパワーと速さには勝てない。
………俺に勝算はあるのか?



