『先生!!周防先生!!…レイシールド様、レイシールド…様…』
莉胡の声が聞こえて来た。
ッ!!―――――莉胡!!
やっぱり……この中に…。
俺は軋む身体に鞭を打ち、
聖なる言葉を唱える。
『我が主なる神よ。
………―――………
邪悪なる全てのモノを燃やし給え』
―――――すると、結界の一部が扉へと導くように
…………綻び始めた。
ヨシ!!先を急ごう。
俺は天聖剣を構え、踏み出した。
ドアノブに手を掛けるとドクンッと、
大きく心臓が跳ね上がる。
焼けるように肌が熱く、ピリピリと痛みを伴い、
息を吸い込む度…肺までもが焼け付くように痛む。
頼む……もってくれ……。
俺は意を決して扉を開けた。
すると―――――、



