……と、いってもほんの僅か動くだけ。
彼にとったら動くうちに入らない。
それでも必死に睨みつけ、奥歯を噛み締める。
すると、急に口元を覆っていた布が消えた。
「お前が泣き叫ぶ声やよがる声が聞きたいんでな」
「へ、変態!!」
何言ってんのこの男!!
頭どうかしてんじゃない!?
“悪魔”っていうくらいだから鬼畜なんだわ!!
無我夢中で身体を震わせていると、
「おいっ!お前に選ばせてやる」
えっ!?今……何て?
「上からと下から、どっちがいい?選べ!!」
「っ!!」
はぁ!?上からってどこのことよ!!
下って……まさか…!?
“選べ”なんて言われて、
答えるバカが何処にいる!?
睥睨すると……、
「……下から行かせてもらうぞ」
えっ!?ちょっ……ちょっと待ってよ!!



