無事に1日の仕事を終え、


勤務時間も残り僅かという時だった。


彼女が“総看護師長に呼ばれた”と。


俺は“待ってる”と告げ、


……彼女を行かせてしまった。


――――――――これが、悪夢の始まりとも知らず。


勤務時間が終了し、俺はいつも通り…


従業員通用口で彼女を待っていた。


しかし、10分経っても彼女は現れず。


さらに5分待っても彼女は姿を現さなかった。


俺は不安になり、守衛に尋ねる事に。


「すみません、第一病棟の総看護師長はまだ院内に?」


「え?あー落合さんなら、今日は午後から半休ですよ」


「えっ?」


「今日はお子さんの誕生日だとかで…」


「っ!!」


「昼過ぎには嬉しそうに帰られましたから」


「!!!!!」


しまった!!何で気が付かなかったんだ?


―――――莉胡!!