【Side 零士】
一晩中、莉胡を抱きしめていた。
彼女が安心出来るように……。
こうして、俺の腕の中にずっといてくれれば
俺も安心出来るのに……。
莉胡は未だに俺を好きにはなってないようだ。
いつになったら、俺を愛してくれるのだろうか?
はぁ。一体、俺はどうすれば…。
彼女が目を覚まし、朝食を済ませ、出勤準備を。
彼女が“シャワーを浴びたい”と言うので、
天力で服を用意してやる。
俺もシャワーを浴び、身支度を済ませた。
マンションを出る際に……
「莉胡」
「はい?」
「これを……」
俺は神界王様から賜った“白衣”を手渡す。
「コレって…」
「聖神剣を使う際に必要な物だ。今日から毎日来てくれ」
「………はい」
彼女は何も聞かず、受け取った。



