コンコンッ。


―――――ピリッ。


えっ!? 静電気?


「はい、どうぞ」


中から総看護師長の声が。


意を決してドアノブに手を掛けた瞬間―――!!


ドクンッと心臓が激しく脈を打った。


えっ!?………何!?


「し、失礼……します…」


早まる鼓動を感じながら、扉を開けた。


中へ入ると、机に向かい座っている総看護師長。


「どうぞ、そこに掛けて」


「………はい、失礼します」


異常なほど早まる鼓動を押さえようと、


胸に手を当て、大きく深呼吸。


促されたソファにゆっくり腰を下ろした。


「実は……ね……今日…は……」


えっ!?……何!?


………どうなってるの!?