「あのっ……せ、先生っ?」
「ん?」
「ちょっと……いいですか!?」
「えっ!?」
「ごっ、ごめんなさいっ!!!」
彼女は急に俺のYシャツのボタンを外し始めた。
おいっ!!
何をする気だ!?
まさか……ショックのあまり、その気になったとか!?
「やっぱり……そうなんですね…」
「へ?」
「…………分かりました。有難うございます」
「は?」
何が……分かったと言うんだ?
俺にはサッパリ分からないが…。
彼女は脱がし掛けたYシャツのボタンを留めながら、
上目使いで俺を見た。
「私は……先生の妃になる予定の聖女っという事……ですよね?」
「!?」
「先生は天使……木戸先生は悪魔。違いますか?」
莉胡は真剣な眼差しで……話を続けた。



