この目の前の我が妃を…どうしたら守れるのか?
………アイツの魔の手から…。
きっと今日のように、姑息な手段を使って仕掛けて来るに違いない。
俺は……この手で………
この愛しの我が妃を……守れるのだろうか?
俺はベッドで眠る彼女の手を優しく握りしめた。
すると―――――、
「っん…………んッ?」
彼女が目を覚ました。
まだ寝ぼけているのか…目を擦りながら。
「莉胡?俺が分かるか?」
「ん?……す、周防先生!?」
「はぁ……良かったぁ」
「えっ!?何で…私、ここに?」
彼女は気を失った事を覚えていないのか?
上半身を起こして、周りをキョロキョロ。
そして………俺をジッと見つめて。
「莉胡……覚えてないのか?」
「へ?」
彼女は小首を傾げて……。



